『松井冬子展―世界中の子と友達になれる―』はじまる
2011.12.16 Friday 18:19


いよいよ明日から、横浜美術館で『松井冬子展―世界中の子と友達になれる―』が開催されます。以前、編集部ブログでお伝えしたように今回の展覧会には松井九相図シリーズをはじめ画集一、二以降の新作も多数加わります。本画と下絵等を合わせ実に100点以上におよぶ展示作品は松井氏がこだわりを寄せるテーマによって9つのセクションに分けられました。<1.受動&自殺><2.幽霊><3.世界中の子と友達になれる><4.部位><5.腑分><6.鏡面><7.九相図><8.ナルシシズム><9.彼方>。いずれも松井芸術を理解する手がかりとなる重要なテーマです。
展覧会公式カタログには、現代美術と日本画を融合した松井作品の特色を説き起こす学芸員による解説、展覧会サブタイトルとなった藝大卒業制作「世界中の子と友達になれる(2002)」ともうひとつの同名作品「世界中の子と友達になれる(2004)」の作品が向かう上方下方の相反するベクトルからその後の松井芸術の展開を敷衍した布施英利エッセイ、日本の中世絵画史から連綿と現代に連なる九相図の系譜を松井作品に読み解く山本聡美エッセイなど、フェミニズムの視点からことあげした上野千鶴子エッセイ(『松井冬子画集 二 増補改訂版』)とも異なる新たな視点からそれぞれ松井芸術の現代性を読み解きます。
松井冬子展は公立美術館で開催されるはじめての大規模回顧展となりますが、残念ながら巡回展がありません。是非開催期間中に横浜美術館にお運び下さい。
(編集部)




佳嶋「装飾された鉄格子の額」



